コンセプト




1997年に誕生した世界初のハイブリッドカー、プリウスは、5人乗り量産乗用車で世界トップレベル*1の燃費、高い走行性能、ソリッドなプレミアムフォルムなど、様々な先進性を携えて、2003年生まれ変わりました。
“走り”と“環境”。ともすると矛盾しがちな要素が共存する今度のプリウス。
その類いまれな融合、プリウスというハイブリッドカーを、未来に向けて広く世界に普及させたい。
その想いから、プリウスの生みの親は自ら語り、そして、海外のエンジニアやデザイナー達には率直な意見を求めました。
近い将来、このプリウスが世界のスタンダードカーと言われることを願いながら。




エンジニアのインタビュー
ハイブリッドカーの先駆け<プリウス>
 1997年10月、プリウスは、世界初の量産ハイブリッドカーとして誕生しました。画期的な燃費の改善と大幅な排出ガスの低減を実現したプリウスは、環境への関心が高まる中、その画期性、先進性が世界で高く評価され、12万台を超える累計販売台数を数え、世界のハイブリッドカーをリードしてきました。

気持ち良いドライブが楽しめる、世界トップの環境性能車を目指して
 今日のクルマ社会の進展を見ますと、その環境負荷軽減が必須との思いを強くします。
 私は、クルマの環境対応には、ハイブリッドカーの普及が現時点では最も現実的かつ有効な方向であると確信しております。
 新型プリウスの開発にあたり、私は、その役割、ねらいを「ハイブリッドカーを広く世界に普及・浸透させる」とし、これまで以上に幅広いユーザーへの普及を念頭に、初代を超える世界一優れた環境性能に加え、本来クルマが持つ魅力、すなわち、所有する喜び、運転する楽しさ、走る気持ち良さを、存分に味わうことのできるクルマにしたいと考えました。

4つの革新への取り組み
 こうした思いの実現に向けて、新型プリウスの開発では、以下の4つの革新に取り組みました。
 ●動力性能と運動性能の革新
 ●スタイリングとパッケージの革新
 ●ヒューマン・マシン・インターフェースの革新
 ●環境性能のさらなる革新
 こうした革新の詳細は「OUTLINE(車両企画のポイント)」で記述していますので、ここでは「動力性能と環境性能の関係」に触れておきます。一般的に動力性能を高めるためには、エンジン排気量を大きくしたり、過給するなどして出力とトルクを高める方法をとりますが、これでは燃費やエミッションを悪化させる結果となります。こうした環境性能と動力性能とのトレードオフの関係を両立させようとすると、極めて解決困難な技術的課題に直面します。
 新型プリウスでは、従来型のトヨタ ハイブリッドシステムTHSの成果を踏まえ、エコとパワーの両面から一層の性能向上を目指す「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」のコンセプトの下に開発した新世代のトヨタ ハイブリッドシステムTHS?を搭載しました。THS?は、電源系の高電圧化などによりモーターの出力を約1.5倍に高め、制御系の進化などによって、技術的課題をブレークスルーし、高い次元でエンジンパワーとモーターパワーとのシナジー(相乗)効果を発揮させました。
 その結果、世界最高レベルの低燃費35.5km/リットル※(10・15モード走行、国土交通省審査値)と超?低排出ガスレベルを達成するとともに、2リットルエンジン搭載車と同等以上の発進・追い越し加速性能を実現しています。

新型プリウスの魅力
 新型プリウスには、新世代トヨタ ハイブリッドシステムTHS?ならではの「スムーズかつ力強い走り」、「世界トップレベルの環境性能」をはじめ、未来的なスタイリングや心地良いハンドリング性能、エレクトロシフトマチックあるいは湿度センサー付電動インバーターオートエアコンなど、数々の魅力的な先進性能・装備を搭載いたしました。“先駆け”に由来するプリウスの名にふさわしく、「新型プリウスも時代をリードする革新的なクルマに仕上がった」、と信じています。新しいプリウスにより、世界中の幅広い多くの方々に、トヨタのハイブリッドカーの魅力を満喫いただける、そして地球環境保全に寄与できるものと確信しております。



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